原文情報：
URL : http://help.netscape.com/kb/consumer/19970607-5.html
初版： 1997年6月7日
最終更新：1999年9月1日

対象: Communicator 4.5 以降
OS: Windows（全て）、Mac OS

問題:
「私のプロファイルをパスワードで保護する方法はないのか？」
「ユーザープロファイルマネージャーの画面には、パスワードの記載があるが、それらしきボタンは見当らない。どうなっているのか？」

解決法:
この問題に対する解決法は、Knowledge Base の中にありました。

以下、Knowledge Base の中の "What are Communicator user profiles?" にリンクされていた "Local User Profile Passwords" に、訳者の経験（英語版のみですが、日本語版でも動作するようです）を追加して、具体的な方法について記述します。
 

＜翻訳開始＞

ユーザープロファイルのパスワード

Netscape Communicator 4.5 以降には、複数のユーザーが一つの Communicator を共有することができる、ユーザープロファイル機能が組み込まれています。あなたのプロファイルには、メール、設定、ブックマーク、そしてセキュリティ情報が含まれ、これらを同じ Communicator を使用する別の人のものとは異なった場所に保管します。デフォルトでは、あなたのプロファイルは、あなたのマシンを使用できる人なら誰でもアクセスする事ができます。しかし、そのプロファイルから起動する時にパスワードを必要とするよう、Communicator を設定することができます。

プロファイルにパスワードを設定しても、プロファイル自体は暗号化されませんし、他の人がプロファイルをリネームないし削除するのを防止するものではありません。しかし、パスワードの要求によって、他のユーザーが間違ってあなたのプロファイルを使用することは防げます。

従って、この機能は、家族の人それぞれが個人の情報を別にしておきたいという家庭での使用、あるいは、仕事のプロファイルとテスト目的のプロファイルを別にしたい、という開発者の環境では有用かもしれません。

この機能は、OS レベルでのセキュリティの代用にはなりません。また、研究室や公共施設などのプライバシーが守られない可能性のある場所で、プロファイルを守る唯一の方法として使用するべきではありません。こういう環境では、Communicator をネットワークインストールするか、中央のサーバからプロファイルを取得する Roaming Access 機能の使用を検討してください。
 

プロファイルのパスワードはどのように動作するか

プロファイルのパスワードを有効にすると、ユーザープロファイルマネージャーに、そのプロファイルのパスワードを設定、変更、または削除できる新しいボタンが追加されます。

Windows では、ユーザープロファイルマネージャーは、スタート｜プログラム｜Netscape Communicator | (Utilities) | User Profile Manager で起動できます。

Mac OS では、ユーザープロファイルマネージャーは、Netscape Communicator と同じフォルダにあります。

"Change Password" ボタン（Mac OS では "Edit Password"）をクリックすると、ダイアログボックスが現れ、プロファイルの古いパスワードを１回、新しいパスワードを２回、入力することが要求されます。すでにあるパスワードを削除するには、新しいパスワードの欄を両方とも空白にしてください。（訳注： 全く新規にパスワードを設定する場合は、古いパスワードの欄は空白で、新しいパスワードの欄を両方とも入力してください。）

Windows では、プロファイルウィザードを使用して新しいプロファイルを作成する度に、プロファイル作成過程中に、そのプロファイルのパスワードを設定する新しい画面が出現します。

あなたのプロファイルにパスワードを設定すると、そのプロファイルで Communicator を起動するたびに、プロファイルパスワードの入力が要求されます。正しいパスワードが入力されれば、起動プロセスが継続されます。

あなたが企業環境で Communicator を使用している場合、システム管理者が Mission Control Desktop を使用して、ローカルなプロファイルのパスワードを無効にしたり、あるいは全てのプロファイルがパスワードを必要な設定にしているかもしれません。システム管理者による設定は、このページに記載したローカルなプロファイル・パスワードの設定方法より優先されます。
 

Java と JavaScript を有効にする

ユーザープロファイルのパスワードを有効あるいは無効にするには、Java と JavaScript の両方が有効になっていなければなりません。もし、有効になっているか不確かなら、Communicator の編集メニューから、設定｜詳細 をクリックして、Java と JavaScript が有効になっている事を確認してください（チェックボックスにチェックマークが入っているはずです）。

パスワードを有効あるいは無効にした後に、Java と JavaScript の設定は元に戻すことができます。

訳注： パスワードの有効・無効の設定は、Netscape のレジストリファイル（おそらくは、nsreg.dat）に書き込まれると推測されます。このファイルを操作することにより、有効・無効の設定が変更されるようです。その際に、Java と JavaScript が使用されるので、あらかじめこれらを有効にしておく事が必要となります。もし、無効にしているのであれば、下記の設定の間だけ有効にしてください。
 

＜翻訳終わり＞

＜以下、訳者の経験による記述＞

インストール手順

このセクションの最後に記述したリンクをクリックすると、パスワードを有効に設定できる（米 Netscape 社の）ページに行けます。以下全て英語のページで設定が進みますので、どのように進めるかを記述しておきます。

まず、リンクをクリックすると、以上の翻訳の原文に飛びます。ここで、本文の中程、"How local profile passwords work" の上の行のリンク、"Click to enable or disable local user profile passwords." をクリックします。すると、Java のセキュリティ画面が現れるでしょう（過去に、Smart Update などで Netscape のサイトを安全であると認証して、それを記憶させている場合は、セキュリティ画面は出ないかもしれません）。認証しないと先へ進みませんので、"Grant"（「認証する」の意）ボタンを押します。（スクリーンショットはこちら。このページに戻るにはブラウザの「戻る」ボタンを使用してください。）

"Enable or Disable Local Profile Passwords " というタイトルのページが表示される筈です。記載されている内容は、ほぼ上記と同じですので、読む必要はありません。下の方にある、

• Enable profile passwords
• Disable profile passwords

のうち、パスワードを有効にする場合は、上の "Enable profile passwords" のラジオボタンを選択します。（"Disable" を選択すると、無効にできる筈ですが、まだ試していません。上記にもあるように、レジストリの記述を削除しなくても、パスワードを使わない設定にはできます）

次に、その下にある３つのボタンの内、"Save" を押します。

再度、Java のセキュリティ画面が現れた場合は、同様に "Grant" ボタンを押します。

インストールが終了すると、"Local Profile Passwords Enabled" というタイトルのページが表示される筈です。

以上で、完了です。Communicator を終了して、ユーザープロファイルマネージャーを立ち上げ、パスワードの設定を行なってください。

パスワードの有効・無効を設定するページへ行く

日本語版での動作報告をお待ちしています。
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