Windows 2000 の制限ユーザーで Communicator 4.78 を使用するには

2002年1月25日追記
複数のユーザーの報告により、NC 4.78 では、Netscape のサイトに記載されている手順を遵守しても、
「システムレジストリの更新に失敗しました。REGEDIT を使って更新してください。」
というエラーが出て、うまく行かない、という事が判明しました。(英語環境でも同様)

現在の所、日本語版の最新バージョンは 4.78 ですが、英語版の 4.79 では特に複雑な手順を踏まなくても制限ユーザーで使用できるようです。
また、当ゲストブックへの投稿によれば、4.78 で動作させるためには、レジストリの操作が必要なようです。どうしても日本語版、という人は、 追加手順 を参照してお試しください。

なお、Windows XP に関する注記が追加されていましたので、本文に追加しました。


原文情報:
URL : http://help.netscape.com/communicator/install_guide.html

対象: Communicator 4.78 (以降)
OS: Windows 2000

問題: Communicator を Windows 2000 の制限ユーザーで使用したい

背景説明:
Netscape Communicator 4.78 の リリースノート には、こんな記載があります。 (最終更新日: 2001 年 7 月 12 日 の版)

Windows 2000: Communicator 4.77 以降のバージョンをインストールするには、Power User 権限が必要です。 インストールした後は、どの権限レベルのユーザでもプログラムの起動やプロファイルの作成、プロファイル ディレクトリの削除などの操作を行うことができます。また、特別なオペレーティング システム権限がなくてもプロファイルを変更できます。 詳細については、http://www.help.netscape.com/communicator/install/install_guide.html を参照してください。
一見、結構なお話ですが、なぜか詳細参照先のリンクが設定されておらず、かつこの URL には文書が存在していません。( 英語版 でも同様の記述)
私が調べた限りでは、次の文書が該当するものと思われます。
http://help.netscape.com/communicator/install_guide.html

例によって、Netscape の日本語サイトには見当らないようですので、以下に、この文書の和訳を記します。ただし、前記したように正式にリンクされている文書ではない ので、このインストラクションに従ってもうまくいかない、という可能性もあります。あくまでも自己責任でお願いします。(なお、当方、Windows 2000 を持ち合わせていないので、動作確認できません。あしからず)


Windows 2000 に Communicator 4.78 以降をインストールする

インストールの前に
Windows 2000 への Communicator の初回のインストール
以前のバージョンの Communicator からのアップグレード
プロファイルの作成と管理

Microsoft の Windows 2000 は、以前のバージョンの Windows (Windows 95/98 および Windows NT を含む)に比べてファイルのセキュリティ機能が強化されています。 以前のバージョンの Windows とは異なり、特定のユーザーだけが、ファイルとレジストリの読み書きの権限を持っています。 Windows 2000 にはこのセキュリティモデルが存在するので、 制限ユーザーのために Windows 2000 で Communicator 4.78 以降をインストールするには、特別な手順が必要になります。

この文書は、Windows 2000 において、Administrator が制限ユーザーのために Communicator 4.78 以降をインストールする方法が記載されています。制限ユーザーは、独力で Communicator をインストールすることはできません。 Windows 2000 の 標準ユーザーと Administrator は Communicator をインストールすることができ、 Administrator は制限ユーザーのためにインストールすることができます。

インストール方法の他に、この文書には、 Communicator 4.78 以降でプロファイルを作成する方法に関する情報も記載されています。 Communicator をインストールした後、 Administrator は、必要なレジストリの関連付けを作成するため、最初のプロファイルを作成しなければなりません。

注記:Windows XP 環境では、Communicator 4.77 以降は、Administrator 権限でインストールしなければなりません。 この点を除けば、Windows 2000 に関するこのページの記載は、Windows XP でも同様です。

インストールの前に

Communicator をインストールする前に、 Windows 2000 で次のアカウントを作成しておかなければなりません。

システムに Communicator をインストールするのが初めてであれば、「Windows 2000 への Communicator の初回のインストール」の部分を見てください。

システムにすでに以前の Communicator がインストールされているのであれば、「以前のバージョンの Communicator からのアップグレード 」 の部分を見てください。

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Windows 2000 への Communicator の初回のインストール

以下の手順に従って、Communicator をインストールして、プロファイルを作成してください。プロファイルの作成は、特権のある場所にファイルを作成し、レジストリに書き込むために必要な手順です。

  1. Administrator 権限で Windows 2000 にログイン。
  2. Communicator 4.78 を FTP からダウンロード
  3. Communicator のインストーラーをダブルクリックし、画面の指示に従う。
  4. Netscape Communicator のデスクトップアイコンをダブルクリックし、Communicator を起動。
  5. 新規プロファイルの作成画面が現れます。

  6. プロファイルを作成し、次に終了をクリックします。Communicator が起動します。
  7. Communicator の 「ファイル」メニューから終了を選び、アプリケーションを終了します。
  8. スタートメニューからプログラム | Netscape Communicator | Utilities | User Profile Manager を選択します。
  9. 手順5 で作成した一時的なプロファイルを選択します。
  10. 「削除」をクリックし、「ディレクトリを削除」をクリックします。
これでインストールは完了です。プロファイルとプロファイル管理の詳細については、後述する「 プロファイルの作成と管理 」の部分を参照してください。

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以前のバージョンの Communicator からのアップグレード

Communicator を以前のバージョンから 4.78 以降にアップグレードする場合、以前のユーザープロファイルの設定をそのまま使用することができます。プロファイルの設定をそのまま使用するにせよ、しないにせよ、 Communicator 4.78 以降をインストールする場合は、このセクションで後述する「クリーンインストール」を行なって下さい。

以前のバージョンからのユーザー設定のインポート(これはオプションです)

もし、以前のバージョンのユーザープロファイルを Communicator 4.78 以降 で使用したいのであれば、以下の手順に従って下さい。
注意: Communicator 4.77 からアップグレードする場合で、すでにこの手順を行なっている場合は、このセクションを飛ばして下さい。

  1. C:\program files\netscape フォルダを開きます。
  2. Users フォルダを右クリックし、プロパティを選択します。
  3. 「セキュリティ」タブをクリックします。
  4. もし存在しなければ、 「Everyone」 「フルコントロール」 権限を追加します。
    1. 「追加」 をクリック。
    2. 「Everyone」 をダブルクリック。
    3. 「OK」 をクリック。
    4. 「フルコントロール」 をクリック。
    5. 「継承可能なアクセス許可を親からこのオブジェクトに継承できるようにする」 をクリック。(訳注:クリック、としか記述がないので、チェックを入れるのか、アンチェックするのか不明です)
    6. 「OK」 をクリック。
  5. C:\winnt フォルダを開きます。必要であれば、「このフォルダの内容を全て表示する」をクリック。
  6. nsreg.dat を右クリックし、 プロパティを選択します。
  7. 「セキュリティ」タブをクリックします。
  8. もし存在しなければ、 「Everyone」 「フルコントロール」 権限を追加します。
    1. 「追加」 をクリック。
    2. 「Everyone」 をダブルクリック。
    3. 「OK」 をクリック。
    4. 「フルコントロール」 をクリック。
    5. 「OK」 をクリック。
「クリーンインストール」の準備

クリーンインストールとは、Communicator および関連するファイルとフォルダをシステムからアンインストールする事です。クリーンインストールを行なうことによって、コンピュータに残存した古いバージョンの Communicator のファイルとの競合によって生じうる不具合を回避することができます。

システムをクリーンにして、Communicator をインストールする準備をするには、以下の手順に従ってください。

  1. Communicator と Netscape Instant Messenger を終了します。
  2. 注意: もし、黄色い「走っている人」のアイコンがまだタスクバーにあれば、アイコンを右クリックして、「終了」を選択してください。
  3. スタートメニューから「設定」を選択し、サブメニューから「コントロールパネル」を選びます。
  4. 「アプリケーションの追加と削除」 をダブルクリック。
  5. 「インストールされているプログラム」のリストで、Netscape Communicator を選択。
  6. 「追加と削除」 ボタンをクリックし、OK をクリック。
  7. 手順 2 から 5 を繰り返して、 RealPlayer をアンインストール(もし、システムに RealPlayer がインストールされていなければ、この手順を飛ばしてください)。手順 1 を繰り返す必要はありません。
  8. (もしあれば) C:\program files\netscape\communicator フォルダを削除。
  9. もし、「以前のバージョンからのユーザー設定のインポート 」で記載した、 4.78 以降で使用したいユーザープロファイルの情報をシステムに保存しているのであれば、 (訳注:手順9と10を飛ばして) 次のセクションに進んで下さい。そうでなければ、手順9と10を行なってください。
  10. (もしあれば) C:\winnt\nsreg.dat ファイルを削除。
  11. (もしあれば) C:\program files\netscape\users フォルダを削除。
Communicator のインストール
  1. Administrator で Windows 2000 にログイン。
  2. Communicator 4.78 を FTP からダウンロード
  3. 注意: 4.78 の SmartUpdate インストーラーは、制限ユーザーのために必要なファイルのパーミッションの設定を完全には行なえません。4.78 にアップグレードするには、 SmartUpdate ではなく、スタンドアロンのインストーラーを使用してください。

  4. Communicator のインストーラーをダブルクリックし、画面の指示に従う。
  5. Netscape Communicator のデスクトップアイコンをダブルクリックし、Communicator を起動。
  6. 新規プロファイルの作成画面が現れます。

  7. プロファイルを作成し、次に終了をクリックします。Communicator が起動します。
  8. Communicator の 「ファイル」メニューから終了を選び、アプリケーションを終了します。
  9. スタートメニューからプログラム | Netscape Communicator | Utilities | User Profile Manager を選択します。
  10. 手順5 で作成した一時的なプロファイルを選択します。
  11. 「削除」をクリックし、「ディレクトリを削除」をクリックします。
これでインストールは完了です。プロファイルとプロファイル管理の詳細については、次の「プロファイルの作成と管理」を参照してください。

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プロファイルの作成と管理

どのユーザーでもプロファイルの作成が可能です。マシンにプロファイルが存在しない場合は、Communicator を最初に起動したときに、プロファイルの新規作成画面が表示され、プロファイルを作成できます。 もしあなたが、プロファイルをデフォルト以外のディレクトリに作成したいのであれば、 あなた(あるいは他のユーザー)は、そのディレクトリに対する書き込み権限を持っていなければなりません。

あなた(Administrator)が、デフォルトの場所(C:\program files\netscape\users )以外にプロファイルを作成したい場合、そのプロファイルディレクトリを world-writeable (ファイルの権限は、Everyone およびフルアクセス)に設定してください。デフォルトの場所は、インストーラーによって、world-writeable に設定されます。

マシンが共有されている場合、administrator は、プロファイルのパスワード保護を有効にして、他のユーザーのプロファイルを無断で閲覧できないようにする事ができます。 (訳注:Knowledge Base 海賊版の 「プロファイルにパスワードを設定するには?」 に記載してある事項と思われます)

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追加手順

当ゲストブックへの、まる さんからの報告です。(まる さん、ありがとうございます。)以下、全文を引用します。

<以下引用>

色々試した結果、4.78 でも制限ユーザーで 「システムレジストリの更新に失敗しました。REGEDIT を使って更新してください。」 というエラーを出さずに使用できました。
方法ですが、こちらのサイトにある変更(NCをインストールしたディレクトリ以下と nsreg.dat のアクセス権を Everyoneフルコントロール)を行い、regedit32.exeで下記のレジストリのキー以下もアクセス権を Everyoneフルコントロール にするとよいようです。

HKEY_CLASSES_ROOT\NetscapeMarkup
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{61D8DE20-CA9A-11CE-9EA5-0080C82BE3B6} (*)
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Clients\Mail\Netscape Messenger
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\App Paths\Netscape.exe
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Netscape

(*) {61D8...} は HKEY_CLASSES_ROOT\NetscapeMarkup\CLSID のデータにある値です。
漏れがあるかも知れませんが、HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{61D8...} 以外のキーは Netscape の文字が入っているので検索してアクセス権を変更してしてください。
4.79 だと上記のキー以下がインストールした段階で Everyoneフルコントロールになってました。

<引用終わり>

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初版: 2001/10/18
この文書のURL : http://member.nifty.ne.jp/georgei/kbp/install_w2k.htm


最終更新 2002/1/25

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翻訳および編集 池田譲治

The UFAQ Japanese edition is translated and edited by Joji Ikeda.